ベラの卵の唐揚げ(?)の味

   ベラコをどうやって食べようか

 ベラのメスを捌いたときに、卵のようなものを発見!

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 卵がまとまっていて、卵に酸素を与えるためにところどころ血管が走っていますね。房は2つになっていて、下は離れているのですが上はくっついています。房の中に無数の小さな卵が入っているのですが、産卵時にお腹から放出するのだと考えられます。言いたいのはこの塊ごと産んでここから1匹が生まれるという訳ではないという事です。

 これ、何かに似ていませんか?そう!タラコなんですよ。タラじゃないけど。ベラのコなのでベラコと呼ぶ事にします。タラコも房の中に無数の小さな卵が入っていてところどころ血管が走っていますよね。

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 この時期にベラコを発見したので「ベラの産卵って夏なんだ」って事に気づきました。天ぷらで有名なシロギスも夏に卵を持ち、シロギスの卵は完全にタラコのミニチュア版です。だから房同士がつながっているのは初めて見ました。結構珍しいものを見たなと感動しました。

 タラコ程大きくなく塩味も付いていないので、調理の仕方を迷います。いつもなら捌いた時に出る頭や骨で作るアラ汁の中に投入すれば良いのですが、今回は作っていません。

ええっと、今回は刺身、煮つけ、唐揚げ。そうだ、唐揚げにしてみようと思い、(今となると煮つけの方が良かったのではないかと思います)作ってみました。

 

 スナック感覚の唐揚げにしました

 先ほどのベラコにこの魚たちも唐揚げにします。小さいからスナック感覚の揚げ物にしたいと思います。

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 何を血迷ったのか粉もの売り場へ行った時「テンプラにすればいいや」といっててんぷら粉を買ってしまいました。という訳で唐揚げ粉は手に入らず、たまたま偶然あったムニエルの粉で揚げました。だから唐揚げって言わないのかも知れないけれど、なんていえばいいのか迷ってしまいました。だからムニエルなのかも知れませんが、完成品はムニエルとは程遠い食べ物。困ったのでとりあえず唐揚げにします。

 

 頭と内臓を取って(カサゴは骨まで取りました。)粉付けて揚げました。簡単です。

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 スナックみたいにしたかったので低温でじっくり揚げましたが、意外とホクホクしていました。でもポテチみたいにパリッパリしていても困るのでそれはそれでよかったのかも知れません。

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 肝心のベラコですが、揚げたらものすごく小さくなってしまいました。でもちゃんと卵の味がしたのは意外でした。魚の卵の味を分かりやすく言うと中まで完全に火を通した時の塩気のないタラコの味がします。なかなか食べる機会がないのでこの味に出会えると嬉しいです。

 

 残すはお刺身の紹介だけなのですが、そろそろ今週のお題に取り掛からないと書けなくなってしまうので徐々に織り込みながらといきたいです。